自作の真空管アンプの取り扱い

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自作の真空管アンプの取り扱い

真空管アンプは使用するにあたっていくつかの注意点があります。
当たり前の事ですが、動作中の真空管は相当の熱を出します。
低いものでも数十度、高いものですと200度近い温度になっています。
そのため、市販の真空管アンプのほとんどは素手で扱えないように真空管ごとまたはアンプ本体にカバーが付けられています。
しかし、自作の場合はそのカバーが無い事もありえますので、万が一のとき素手や体の一部が真空管に触れた場合、やけどの恐れがあります。
カバーのない場合は、動作中は特に小さな子供の手の届かないところに置くべきでしょう。また、知らない人が興味半分に触らないような注意も必要です。
第二に真空管アンプも電気製品ですから、水には十分な注意が必要です。
動作中の真空管に水が付着した場合、激しい温度差によりガラスが割れる恐れもあります。
最後に忘れがちですがスピーカーのインピーダンスにも注意が必要です。
最近は6Ωのスピーカーが大変に多くなってきていますが、これを8Ω端子につないだ場合は普通は多少最大出力が少なくなり、それに伴い歪みも多少ですが多くなる傾向があります。
4Ω端子があるスピーカーであればそちらに接続したほうが良いでしょう。
この場合でも出力は少し減る可能性がありますが、歪みも減る傾向だからです。

エレキットの真空管アンプ製作キット

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なぜ、真空管アンプを手作りするのでしょう。
中身がすべてIC化された現代のデジタル機器では、誰が使っても同じようになるように設計されています。
しかしオリジナリティーを追求することや、自分好みに創意工夫を加えることは難しいと言えるでしょう。
自分で作る喜び、作り上げたアンプから音が出る達成感、ほのかに光る真空管のオレンジ色の光。
そこには癒しにもつながる何かがあると思います。
部屋を暗くして優しい音楽をかけ、暖かく光る真空管を見つめていると何とも幻想的な世界に引き込まれる事でしょう。
この見えない付加価値のために手作りをすると言ってもいいかも知れません。
エレキット(http://www.elekit.co.jp/)の真空管アンプキットであれば、わかりやすい組立説明書と初心者でも経験者でも役に立つ小冊子「はんだ付けトラの巻」がついています。
さらに定評のプリント基板を採用し、複雑な配線の引き回しの手間を省き、組立時のミスを最小限に抑える設計により、キットでありながら安定した性能を実現しています。
また、真空管はすべて1本1本性能検査を行って出荷しているので安心です。
価格帯も、2万円~3万円と非常にお手ごろながら、最上級のものでは音量とバランスコントロール付きのラインアンプのほか、フォノイコライザアンプとMCヘッドアンプを搭載して、MM/MCどちらのカートリッジにも対応できるものもあります。
同機では真空管の音質を損なわずにローノイズを実現させるため、MCヘッドアンプとイコライザの初段には5極管特性のJ-FETを採用しており、本体へ供給する電源にACアダプタ方式を採用することで、本体と電源部を分離し電磁誘導ハムノイズを抑える設計となっている高級アンプとなっています。

すごい真空管アンプと適合するスピーカー

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すごい真空管アンプと適合するスピーカー

真空管アンプが現在静かなブームになっていますが、最近の市販の小型スピーカーでは真空管アンプにマッチングの良い機種は少ないのではないでしょうか?
スピーカー選びの注意すべき点は大きくわけて4つと言われています。
一つ目は容積の大きいスピーカーエンクロージャーを選び、低音の再生は欲張らず、アコースティック・サスペンション方式のスピーカーを避けましょう。
位相反転型エンクロージャーなどが適し、低域限界を低くして制動した伸びのある低音傾向のものは避けた方が良いでしょう。
二つ目は高音域の帯域も真空管アンプの高音特性と関係して欲張らず、高能率のスピーカーを選定し、中音域が充実した方が、全体の周波数特性バランスを良くすることが出来ます。
三つ目に真空管アンプで駆動して期待の音量が得られるか検討する必要があります。
最後にスピーカーシステムのインピーダンスが6Ω以下では、マッチングが難しいこと。
これはスピーカーケーブルの直流抵抗の影響が大きくなり、ダンピング・ファクタの悪化につながりますので、できれば8~16Ωの製品を選ぶべきでしょう。
(ただし、最近は6Ωが標準の真空管用出力トランスや完成品の真空管アンプも発売されているので、例外もあると思います)

iPodドックを搭載した真空管アンプ『MUSIC COCOON MC4』

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iPodドックを搭載した真空管アンプ『MUSIC COCOON MC4』とは


イギリスのプロフェッショナルオーディオ機器ブランド「Roth Audio」社から、iPodドックを搭載した『MUSIC COCOON MC4』が発表されました。
従来のiPod用のアンプやスピーカーなどは、音質はよいのですが質感に納得いかないものが多かったのですが、この『MUSIC COCOON MC4』は、iPodの音楽ソースを出力することをメインに考えられた設計がされており、また見た目にも真空管が美しく映えるアンプです。
「Roth Audio」社の創設者である、James Rothはプロ用のオーディオ機器製作とそのマネージメントに携わりバンドミュージシャンとしての側面も併せ持っているいわば、音楽の再生と演奏に関わっている貴重な経営者と言えるでしょう。
その再生と演奏の両視点から「最良の音楽」を作り上げたアンプは、見た目にも独特な形状をもっています。
『MUSIC COCOON MC4』はクラシックな意匠でありながら、アクリル製のボンネットを備え、新しさを演出したデザインです。
透明なアクリルは、やさしく光る真空管の明かりが見えるだけでなく、iPodの質感にもしっくりくるでしょう。
また、S-Video出力を搭載しているので、自宅のテレビでiPod内のビデオコンテンツを見ることもできます。(ただしiPod第5世代のみに対応です)
他にもRCAオーディオ入力やデジタルミュージックプレーヤーで主流の3.5mm端子も装備しています。
スピーカーさえ準備すれば、iPodの音楽ソースを真空管独自のやわらかなサウンドを再生できるアンプで、見た目に美しいデジタルとアナログの融合を体験できる貴重な一品と言えるでしょう。

iPod専用真空管アンプ 「iBlueTube」とは

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iPod専用真空管アンプ 「iBlueTube」 とは

サンコーから、iPodの専用真空管アンプ「iBlueTube」が発売されています。
同社の直販サイト「サンコーレアモノショップ」にて購入が可能です。
「iBlueTube」は充電とシンクが可能なiPod用Dockに、12ワット×2の真空管アンプを合体させており、「デジタルでは味わえない、温かみ持った音」(同社)を再現することができるそうです。
真空管アンプの出力は決して高いものではありませんが、実際の視聴ではパワー不足を感じることはほとんどありませんし、むしろ低音量でもクリアで解像感があり、誇張や押し出しが少なく、自然な音を提供してくれるでしょう。
「iBlueTube」本体の両端にはブルーのLEDが設けられており、インテリアとしても利用できそうです。
真空管自体はユーザー自身の手で交換も可能となっているので、真空管の音色を好みで変える事もできるようです。
ただし、真空管の取扱いには注意が必要です。
(指紋などをつけてしまうと破損の原因となります。)
また、付属するアダプタを交換することでiPod nanoを含む第3世代以降のiPodに対応するほかに、Sビデオ出力も備えていますので、ビデオiPodを組み合わせた際には映像を出力することもできます。
パッケージには、音量のほか、再生/停止や曲送りなどの操作が可能なワイヤレスリモコンも付属しています。
サイズは295(幅)×130(高さ)×68(奥行き)ミリ、650グラム。

真空管アンプとエレキギターの音色とは

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一般的に真空管アンプは「暖かみのある音がする」と表現されます。
この表現はオーディオ評論にありがちな「個人的な好み」といった不確定要素ではなく、科学的にも立証されているものです。
エレキギターなどを演奏した経験をお持ちの方であればご存知かも知れませんが、最高級のギターアンプには真空管を採用しているものが非常に多いのです。
なぜ、最高級のギターアンプに真空管を採用しているのかというとギターの「楽器としての鳴き」(ディストーション)が、真空管でしか出せない音色だからです。
真空管でしか出せない音色とは、真空管の特性である「偶数次高調波歪み」にあります。
楽器の音に豊富に含まれる“倍音”と同じ成分であるこの偶数次高調波を含んだ音は、人間の耳に心地よくまろやかな音色に聴こえます。
これがいわゆる“暖かみ”と表現されるものなのです。
真空管アンプの出力は高いものはすくなく、20ワット前後の低出力のものも多いのですが、実際の視聴ではパワー不足を感じることはほとんどありません。
むしろ低音量でもクリアで解像感があり、誇張や押し出しが少なく、自然な音を提供してくれます。
真空管アンプがオーディオ愛好家に好まれる理由はここにあると言えるでしょう。

真空管アンプの音質とリアルさ

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なぜ、真空管アンプの音は優しいとかリアルで艶っぽいなど言われるのでしょうか?
みなさんは「高周波歪み」という用語をお聞きになったことはありませんか?
「高周波歪み」とは、音には決まった周波数があり、基本となる周波数の他にその2倍、3倍という整数倍の周波数による振動がいくつも発生しています。
この整数倍の振動が出す音のことを「倍音」と言います。
この「倍音」のことを音響機器の世界では「高調波歪み」と呼んでいます。
もちろんアンプで再生する音にも高調波が含まれていて、元々の周波数を基本波と言います。
さらに、この基本波の偶数倍の周波数をもつものを「偶数次高調波歪み」
奇数倍の周波数を持つものを「奇数次高調波歪み」と分けています。
「偶数次高調波歪み」は基本波とオクターブ関係にあり、聴感的に心地よい響きを与えますが「奇数次高調波歪み」は遥か高域まで徐々に弱まりながら出続け歪として耳につきやすく不快音として感じられます。
真空管はその伝達特性上、歪みとして耳につきやすい奇数次の高調波が少ない素子です。真空管で作られた回路は「奇数次高調波歪み」を打ち消し「偶数次高調波歪み」を強調するように働きます。「偶数次高調波歪み」はもともと楽器の音にも豊富に含まれる「倍音」の成分なので豊かな音に感じられ、さらに「奇数次高調波歪み」が少ないことにより不快で聴き疲れする音が少ないことになります。
真空管アンプはこのような特性を持つので、自然界の音・本物の音により近い音を発生することができるというわけです。